佐渡島庸平さんと入山章栄さんのトークイベントに行ってきた。
佐渡島庸平 × 入山章栄トークショークリエイティブな組織のつくりかた
佐渡島さんの、僕らの仮説が世界を作る の刊行記念。
この本は、1月に本屋で買って読んで、なんて面白い人なんだ、と思ったことだけ覚えている。要は、本の内容はもう忘れてしまっていたのだけど、それでも十分面白いトークイベントだった。
時代が変わってもかわらないこと、人間とはこういうものだ、とか、おもしろいとは何か、とか、そういうことをすごく考えられている方。そして、たくさんの人を感動させる、夢中にさせる、宇宙兄弟のような作品を世に送り出している。
イベントが終わって、本を読み直してみると、その背景にある考え方や価値観が書かれているのでおもしろい。
イベントの最後に、個人的に難しいなあと最近思っていることを質問してみた。
他人の感情を動かすことは難しい。難しいけれど、それをやっているのが佐渡島さんのつくるマンガ。しかもそれを長期的に、何巻もの時間をかけてやっている。それって本当にすごいことだな、と思う。そもそも、佐渡島さんは、感情だけじゃなくて、人の考え方とかを変えていくことは可能だと思っていらっしゃるのか。
答えは、少しずつならできる。少しずつ、少しずつ変えていって、気づいたら檻にかかっている、というイメージらしい。うーん、たしかに、それならできそうな気がしてくる。
こうあればいいのに、という方向に社会を良くしていくため、大多数の人の考え方を変える必要があるとき、いったいどうしたらいいのか。何から手をつけたらいいのか、規模が大きくて正直途方に暮れていたところだった。たしかに、一発で解決するような方法を見つけに行くのは非現実的だ。そう簡単に見つかるものではない。本にもあるように、仮説検証を繰り返して、少しずつうまくいくことも出てくる、そういうものなのだろうなあ。
と、いうことで、やっぱり大事なのは少しずつ、できることをやること。仮説を立てて、検証すること。そして、それを続けること。
昔から多くの人が考えてきて、すでに言い尽くされているような普遍的なことを、新しい切り口で書く作家がでてくるのはなぜか。それは、その人が、誰よりも長く、正しい思考の癖で、そのことを考え続けているから。誰よりもそのことを考える。これきっと大事だ。だからこそ、人と同じ本を読んでも、同じ話を聞いても、考えることが違ってくる。それも、面白い形で出てくる。
マンガや小説を作る人だけじゃなく、ビジネスでも同じなのだろう。誰よりもその課題について考えて、同じ情報を得たとしても、本質的な部分が見れるように。そういう風に自分の時間を使いたいと思った。すぐに全てが解決できる答えなんて出ないのだけど、できることから。頑張ろう。
(あと、全体的、という話があったけど、私の頭の中にあることを、いいと思うこと、価値観をどんどんブログで出していくのはやっていきたい。この辺はまた別の記事で改めて。)