商店街の近くに住む

商店街の近くに住む

地元仙台から東京に出てきて3年。そろそろお引越しする予定なのですが、この3年暮らした戸越銀座という商店街は、なかなか良いところでしたので、少し名残惜しいです。

商店街の近くに住むというのは、良いですね。スーパーもドラッグストアも、100円ショップもあるし、昔ながらの和菓子屋さんで柏餅を買って食べたり、電球が切れたら家族経営の電気屋さんで買ってみたり、新しくできた自転車屋さんにしょっちゅうリペアお願いしたり。徒歩と自転車で色々完結するのが暮らしやすいです。

わたしはよそ者なので商店街を歩いていても誰かに話しかけられることはありませんが、よくおばちゃん同士、おじちゃん同士、親子連れ同士などが挨拶しながら歩いているのを見るのも、今日も平和だなあ、という気持ちになって、良いものです。

また、戸越銀座商店街は、日本一長い商店街だとか、東急池上線の駅が木造でおしゃれだったりだとか、あとはゆるキャラもいるし、頑張っているので賑わいがあるんです。

仕事柄、全国の寂れた商店街もたくさん歩いたし、祖父のお店のあった東北の商店街も、震災前から寂しい感じだったことを覚えてます。それに比べて、ここはなんで賑わっているんだと初めはびっくりしたものです。

わたしが好きだったのは、瀬尾商店という雑貨屋さんと、その近くの本屋さん、あとはリサイクルショップです。土日、今日は寝てばっかりで何もできなかったなーという日は、とりあえず外に出て、これらのお店までぶらっとお散歩します。雑貨を買ったり買わなかったり、木工の材料を買ったり、リサイクルショップで花瓶を買ったり、本屋でかんがえごとしたり。わざわざ電車に乗って遠くに行かなくても、何か有意義な1日だった気になってから眠りにつけます。良いです。

そんな戸越銀座を離れて、どこに引っ越すのか、まだ未定ですが、お部屋探しの条件として、良い感じの商店街の近く、というのは良いかもなと思ったのでした。

関連記事

自分大学をはじめてみる 社会人になってから、少し先の目標が定まらなくて、もやもやしていた。 専門分野と呼べるものもなく、何者でもなく、よく言えばどちらの方向にも進んでいける状態。 ただなんとなく、数年働いた後には自分が専門的に関わっていきたい分野が決まってきていて、その先に進むために再び学問としてその分野をきちんと勉強し...
巷で話題のシェアバイクが勢力拡大中... なんだか新聞の見出しのようなタイトルになってしまいましたが、シカゴのシェアバイクシステムdivvy bikeが、順調にステーション数を増やしているようです。 青は設置済み、緑は今週設置予定、黄色は近日中に、というマークです。 今までは大学の寮の目の前から、会社から歩いて7分くらいのステーショ...
へんなおぶじぇ。 シカゴの街中を歩いていると、突然巨大なオブジェが現れることがあります。 もはや何なのかもわかりませんが、なんとなく写真を撮りたくなるようなものがあちらこちらに。 ちっぽけな人間を触手で攻撃してるかのような真っ赤なオブジェ。説明書き探すことすらしませんでした、反省。 これは、ピカソらしい...
あの記事のその後 あの記事のその後シリーズをやりたい。フィンランド語学習については、もう3弾くらい書いてきたけど、基本ブログには「●●やります!」「●●はじめました!」というやる気マックスの時に意気揚々と書くパターンが多いので、その後やらなくなったこともあるし、それでも続いていることもあるし、環境や考えが変わって更新...
あの街に住むということ

あの街に住むということ

IMG_0167ふと、海外の知らない街に一定期間住みつくことって、その土地に親近感がわくというか、自分ごとになるという点で有意義なことだと思った。

本を読んでいても、映画を見ていても、ああ、あそこね、って地元の話されてるときみたいに絵を描けるのは良い。

全く知らない街を自分の脚で歩いてまわると、周りの景色が記憶にすりこまれるような気がする。イギリスでたった10日間だけ住んでいたアパートの周り、フィンランドでの家から学校までの道のり、アメリカはニュージャージーのアパートから駅までの道のり、すべて頭の中でストリートビューできる。

地図を何度も広げた街は、鳥の視点から街を思い出せる。ニューヨークの地下鉄は東西の移動が難しくて(南北に走っている路線の方が多かった)、毎回地図を開いて乗り換えを確認していた。だからマンハッタンとかブルックリンとか言われると、わたしの頭の中ではニューヨークの地図が思い浮かぶ。地区ごとの色や空気がなんとなく想像できる。

それが何なのだ、と思われるかもしれないが、これらの街に住む前とあとでは、その地名を与えられた時に連想できる範囲が全く違うのだ。具体的に想像できるし、自分ごととして受け止められる。

例えば今読んでいた本で、「アメリカでもニューヨークの中心地にはちゃんと生鮮食品を扱っているスーパーがあっても、ブルックリンまで行くと、そんなスーパーはない。」ということが書かれていた。(スーパー事情は実際そんなことも無いと思うが)これを読んだとき、ニューヨークの中心地からブルックリンまでの距離感や、そこに暮らす人々のキャラクターの違いなどを予備知識として持っていることで、この一文の理解がぐんと高まる。

また、この間観た映画ではエイリアンによって廃墟となった街が舞台だったのだが(題名は忘れた。エイリアンとの戦争で住めなくなった地球から人類が避難し、地球に残った2人だけがそこで警備しているという話)、その街はどう観てもニューヨークで、エンパイアステートビルの屋上展望台のシーンは何度も出てくるし、それだけでなく、ちらっと映る6番街あたりのCHASEという銀行のある通りに見覚えがあったり、天井の絵画と散らばる本からそこがニューヨーク市立図書館だとわかったり。もちろんそんなことは字幕に出てこないし、去年の自分だったら気にも留めないシーンだったろう。2ヶ月半ほぼ毎日その辺りをうろうろしていて見覚えのある景色になったから気づけたのだ。ニューヨークの土地に詳しくなることで、意外にも映画の楽しみ方が広がった。シカゴでもトランスフォーマー4のロケをしていたし、きっと映画を観たら見覚えのある建物が沢山みつかることだろう。

このように、映画や本などで取り上げられることの多い土地に住む経験は、映画や本の文脈を読む力になる。有名な街でなくても、その国の習慣や暮らしぶりを知ることはその後の人生をも豊かにしてくれる大切な経験になる。

なーんてことを思ったわけで、いろんな土地を半年くらいずつ転々としたいです。仙台でまだ歩いたことの無い道を歩いて記憶に刷り込むのもいいけどね。

以上、夜中の随想録でした。おやすみなさい。

関連記事

ブログのこと 定期的にやってくる「どこかにアウトプットしたい」、「文章書きたい」欲。 今日もそうだった。朝9時から2時間のセミナーを受け、それがキャリアデザインのテーマだったので関連する記事を読みながら帰ってきて、帰りに本屋さんをぶらぶらして。 自分のキャリアの作り方。何歳までに何をやるべきか。 以...
モノの所有について思うこと わたしは今月服を一着も買っていません。もう買わないと決めたんです!!! スーツケース一つでニューヨークに来て、シカゴに引っ越すタイミングで小さいスーツケース一つ分の荷物が増えました。(このスーツケースはスーツケースinスーツケースで日本から持ってきたもの。)日本にも小さい段ボール一つ分の荷物を送り...
The Wormhole Coffee シカゴでお気に入りのカフェその一。Wicker ParkにあるWormhole Coffee。 店内がすでにかわいいです。昔懐かしいゲームをモチーフにしたメニューのレタリングや、グレムリンのぬいぐるみ、back to the futureとゴーストバスターズのポスター。ポイントシステムもあるの...
巷で話題のシェアバイクが勢力拡大中... なんだか新聞の見出しのようなタイトルになってしまいましたが、シカゴのシェアバイクシステムdivvy bikeが、順調にステーション数を増やしているようです。 青は設置済み、緑は今週設置予定、黄色は近日中に、というマークです。 今までは大学の寮の目の前から、会社から歩いて7分くらいのステーショ...
3ヶ月のインターンを終えて。

3ヶ月のインターンを終えて。

インターンを始めて3ヶ月。大量の日本語への翻訳からスタートし、アプリのアップデートをローンチする時期を挟んで携われて本当によかった。実体のないものを売るビジネス(インターン先はアプリ制作会社。)を中から見ることができて、そのメリットや大変な部分が見えた。

後半は日本語だけでなく英語でのメール対応も任され、英語でも何百件もメールのやり取りをした。最初はそもそもなんで問い合わせて来てるのかさえわからないメールもたくさんで苦労したけれど。どうしてあんなスペルミスが多いのかも理解し難いし、案外文法なんて無視したメールが沢山。アメリカと日本のメールの常識の違いもはっきり見えた。

でもわからないことがあればスーパーバイザーがいつも助けてくれたし、社長もよく部下の働きをねぎらってくれる良い会社だった。スタッフもみんなフレンドリーで、ザ・アメリカのITベンチャー起業。

あっという間の3ヶ月、ギュッと濃い3ヶ月だった。

さて、昨日は最後の最後にプレゼンをさせていただいて、とうとうインターンもおわりなんだなあ、という実感がわいたのでこんな記事を書いている。

朝から何時間もスカイプで忙しそうに何か話していた社長も、1人スタッフがお休みのためメール対応に忙しいみんなも時間をとってあつまってくれて。

このプレゼンは3ヶ月のインターンの合間に他の日本人学生たちと一緒にやってきた震災復興と東北の現状についてのもの。いつもは女の子6人でそれぞれのパートを担当している。わたしがいつも話すのは自分の経験、震災から学んだことのパート。今回は他メンバーは他州に出張プレゼンのため、わたしは一人で自分のインターン先に発表することになった。

一人でのプレゼンは実はシカゴでは最初で最後。結構緊張したけれど、もう何度も沢山の人の前で発表して来て、大分度胸はついたと思う。最初こそ原稿など準備していたものの、やっぱり原稿を読み上げるよりも自分の生のことばで伝えるのが一番だと途中で気づいた。今日なんて英語で自分のことばでプレゼンしながらアドリブで一言増やしたりできたんだから、我ながら成長したんじゃないかな。なーんて。相変わらず感極まって目から水が流れたりするのでだめです。

それでも伝えたかったことは伝わったと思う。アメリカの人たちは本当に同じ気持ちになりながら聴いてくれる。それはもう大げさなんじゃないか、ってくらい感情的になりながら。だからあまり辛い感情を伝えるのはこちらも辛い。できるだけハッピーな形で締めくくるようにしているのだけど、なかなか難しい。

20130829-185411.jpg

笑顔で終れるように、最後のありがとうと一緒に折り紙のバラをプレゼントした。会社のメールで使っているテーマカラーに合わせて。喜んでもらえたようでよかった。

終ってからマネジャーに、もっと早くにプレゼンさせてあげれればよかったね、と言われた。こんな大変なことを経験してきたなんて知らなかった、と。スーパーバイザーは最後で良かったという。一緒に働いてから聴いた話だからこそ感情的になって聴けたから。

わたしはというと、インターンとして受け入れてくれたことへの感謝を全員に伝えることができたので、最後で良かったかなと思う。どんな経験をしてきたかという点では、自己紹介としても良かったのかもしれないけれど、何も知らないまっさらなところから始まった人間関係の方がフェアな気がする。震災の話をするのは別にかわいそうだと思ってほしいわけではないし、何の言い訳にもならない。ただ、自分のことを知ってもらった頃に追加情報として頭の隅に入れておいてもらえば、わたしの言動を理解するのに役立ったりするのかもしれない。前も同じようなことを書いたけど、東日本大震災が日本人の、少なくともわたしの考え方に影響を与えたことは確かだから。そう言う意味では最初にしても最後にしてもこのプレゼンを職場でできたこと自体が良かった。感謝感謝。

とにかく、アメリカで3ヶ月間働けたこと、沢山の人の前でお話しさせていただいたこと、全てが本当に貴重で意味のある経験だった。何よりも自信につながった。将来のことはまだ悩んでいるけど、悩むための材料が増えた。頼れる人生の先輩方にも出会えた。シカゴからは明日引っ越すけれど、一生おつきあいしたい人たち。ロードトリップでもオフィスに立ち寄るつもり。

あとは、アメリカでもらった沢山のあたたかいメッセージを東北の人たちに持って帰るのがわたしたちの役目。メッセージと写真を電子書籍にまとめるプロジェクトも進行中。既に他のメンバーとの日本での活動やリユニオンも決まっているし、みんなに出会ったことで受けた刺激を忘れずに活動していきたいと思う。

以上、この3ヶ月のまとめでした。では、ロードトリップ行って参ります!

関連記事

internship シカゴに引っ越してきて2週間。つまりインターンが始まってから2週間が経ちました。この一年フィンランド、ニューヨーク、シカゴとぶらぶらしているし、こいつ何やってんだと思われている方も多いかと思われますので、今自分がどんなことをやっているのか書いてみようと思います。笑 長文になりそうです。 わたしは今...