猪谷さんの靴下を解いて、Pucker Socksを編む

猪谷さんの靴下を解いて、Pucker Socksを編む

もう数年、編もうと思って編み図も手に入れたのに、手をつけられていなかった「猪谷さんの靴下」。11月頭の週末に、ようやく編む気が湧いてきて、着手。

猪谷(いがや)さんの靴下は、3本〜6本の中細糸を引き揃えた、太〜い糸で編む。6号針で、Opalのソックヤーン 1本と、カメレオンカメラのソックヤーン 1本と、ダイヤゴールドの中細を揃えてみた。編み地は、もちろん分厚い。ほんとに分厚くて、靴かな?という感じ。

作り目が40目とか、30目とかなので、とっても目数は少なくて、太い分ザクザク進む。暗号のように見える編み図も、オリジナルの記号を使っているだけで、説明文を読めばそんなにむずかしくない。かかとの脇に穴が開かない工夫がされていたり、糸を足したり引いたりして厚さをコントロールしたり、よく考えられているので勉強になる。

ここまで編んだ。あとはつま先の減らし目のみ。

だったのだけど、どうも分厚すぎて、気に入らない。針の号数をあげて、糸を一本減らしたりしたらよかったのかもしれないけれど、固すぎる。あまりときめかないし、3本の糸も、お互いに良いところを消しあっているようにしか思えなくて、糸ももったいないので、解くことにした。

3本どりで編んでいるものを解くのって、大変!それでも、根気よくねじれを解きながら、なんとか一度も糸を切らずに解くことができた。

解いた糸で、今度はRaverlyから、Puckerという靴下を編み始めた。3本どりにしていたうちの、2本を使って。

ベースカラーとコントラストカラーを、2段ごとに1色ずつ編んでいくので、編み込みではない。滑り目を使った模様。難しそうに見えるけど、規則性があるので覚えてしまえばパターンを見なくても編める。

これが楽しくて、あっという間に片足完成。もともとこの派手派手なOpalの糸をトーンダウンしたくて買ったカメレオンカメラのネイビー。狙った通りにぴったりの色合わせでうれしい。

かかとの編み方は、本当は90度回してから編む?ようなんだけど、ちょっと意味がわからなかったので、自己流。

そして、今もう片方の足を編んでいるけれど、ゴム編みの様子が違うぞ。そう、先に編んだ方は、猪谷さん靴下を解いたくねくねラーメン糸だったので、さすがに目が揃っていなかったみたい。並べてみると一目瞭然なんだけど、ブロッキングすればなんとかなるかなー、とか。

ちなみに、上の写真もすべてブロッキング前。滑り目たくさんのパターンなので、編み地がぽこぽこします。でも、履いてみるとふしぎとフィットして、平らになるの。普通の靴下(62目)よりも1サイズあげた数(72目)の作り目で始めるように指定があるくらい、縮ませて編む模様。

派手色ソックヤーン をどうしようかなーと迷ってる方におススメです。地味色と合わせて、派手柄で編んで、思いっきり遊んだ靴下にしちゃいましょ!

今週末は、Fablabの方々と、ソックブロッカーをつくる会を企画しています。このぽこぽこ靴下をブロッキングすべく、早くソックブロッカーをつくりたくてたまりません。関東にお住まいのソックニッターさん、ご興味あればご参加ください!

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Make the most of your Superpower for Good

Make the most of your Superpower for Good

仕事終わりに本屋で見つけて手に取った本、「情報生産者になる」(上野千鶴子著)。

論文の書き方、研究の進め方がまとめられていて、きちんと大学でそういうことを身につけてこなかったコンプレックスから読んでみた。まだ途中なのだけど、「わたしの問題をわたしが解く」というアイディアがとてもしっくりと来て、自分の中で「学問」というものの異物感が薄くなった。

わたしにとっての「ビジネス」は、研究者(の一部かもしれないが)にとっての「学問」で、わたしにとっての自分が取り組む「事業領域」は、研究者の「研究テーマ」である。なんだそんな当たり前のことを、、と皆さんお思いかもしれないが、わたしにとっては大きな発見だったので、いてもたってもいられなく、まずは手書きメモにて。

ちなみに、わたしにとってのビジネスは、我が妹にとってのデザインだったのだ、ということには2年前、妹の卒展を観に行って気づいていた。ビジネスとアート、デザインって、近いものなんだなあ、、というのがその時の発見だったわけだが、今夜はそれがまたちっぽけになるほどの、ひらめきが走った夜だった。

わたしは課題解決の方法、手段に興味がある。その手段として、自分があたりまえだと思っていたのはビジネス、商いだった。けれど、そうじゃない人もいる。それぞれが生まれ持ったものや育った環境なのか、それぞれ持っているSuperpowerを使って、社会を良くしようと生きている人がたくさんいるんだ、ということに気づいて、嬉しくなった。

同時に、疑問もむくむく。みんな、それぞれ、なぜその手段が当たり前もしくは最善だと思っているのか?どの手段も、どんな課題の解決にも繋げられるものなのか?課題と手段の組み合わせに相性があるとするならば、何がそれを決めるのか?一つの課題に対して、あらゆるアプローチをしていくと打ち出し、行動している組織はあるか?例えばわたしが、今いる場所で、先陣切ってそのような動きを起こすことはできるのか?

今はビジネスを課題解決の手段として使えるようにとIT企業で働き特訓しているわけだけど、手段がいろいろあると気づいたからには、課題解決のための学問にも興味が湧いてくるし、問題提起のためのアートにも興味が湧く。昔から、うまく行っているムーブメントの事例を読んだり、自分もそんなことができるようになりたいと思ってきた自分の関心ごとがまた一つ見つかってしまった。

[11/14追記]

ちなみに、この記事のタイトル「Make the most of your Superpower for Good」は、それぞれの特技を活かして社会の役に立てることが一番だなと思って思いついたフレーズ。「for Good」という言葉は、「良いことのために」というイメージで使っていたが、調べてみると「永遠に」という意味で使われることが多いらしい。最近では「Tech for Good」とかのように、良いことのためにという意味もあるみたいだが、もともとはpermanentlyの意味。

自分の得意を活かして一生を過ごす。自分の得意を良いことのために活かす。図らずも、両方の意味を込められたんじゃないかと思って気に入っている。

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弾丸韓国旅行 手仕事編

弾丸韓国旅行 手仕事編

前回の記事の続き。

日本の原宿みたいな雰囲気の街に移り、麺ランチ。餃子もセットに。写真がない。

看板ネコのいるアクセサリー屋さんとか、路地裏にもお店がたくさん。中秋の連休期間だったので、ほとんど閉まっていたけれど。。

腹ごしらえが済んだところで、お次はショッピング。広蔵市場という、東大門市場につながるマーケットへ。ここは、食べ物のお店はほとんど開いていて、お盆の連休中でも活気がすごかった!

万国旗の飾りを見るに、ここは観光客向けなのか?と思いきや、地元の人もたくさん買い物していた。

写真を撮り損ねたけれど、カラフルな餅みたいなものを量り売りしている店を何軒も見かけた。お菓子屋さんの店頭に、中秋の文字と一緒にその餅の写真があったので、お盆に食べる伝統的な何かか。1つでいいから食べて見たかった。

今回のショッピングのお目当ては、布!韓国に行こうと決めたその瞬間から、まずは韓国の手芸をリサーチして、ポジャギ というパッチワークに挑戦しようと決めた。

ちなみに、インスタで#pojagiで調べると、こんな感じ。(どうでもいいけど、韓国語を英語や日本語にすると、bojagiかpojagiかで分かれていて、ちょっと不便。)

光に透かして見ると、とっても綺麗。切った布を縫い合わせているんだけど、その縫い代が分厚くなるので、区切った線のような模様が浮き上がる。モシという、麻の布を繋いだ夏らしいものや、シルクオーガンジーを繋いだカラフルなものまで。ポジャギ というのは包む布のことらしく、こうやって吊るすのは特にチョガッポと言うらしい。

そな知識をインスタや日本語、英語のブログから仕入れて、いざ材料調達へ。

このビル、どうやら韓服のお店のよう。伝統衣装のあまり布でポジャギを作るということだったので、材料あるかも!と乗り込む。

あるある!反物!山のように!

韓服、素敵ねー。日本の着物は柄で勝負なところがあるけれど、韓服はパーツも多いから、色の組み合わせで遊ぶ感じなのかな。オーダーするの、楽しいだろうなあ。

こんな感じで、お店の前に座ってサンプルと布を見ながら韓服をオーダーするみたい。(聞き間違いでなければ、2〜3万円くらいらしい。安い)

わたしは疑いもなく韓国語でベラベラと話しかけられてしまうので、カムサハムニダ〜とわかったふりしながら強めのおばちゃんを交わし、ただ見て回る。韓国語わかんないし、そんなに観光客の姿も見えないし、こりゃレベル高すぎる。。韓服が欲しいんじゃなくて、布だけ欲しいのが伝わるだろうか、、とビビってしまい、一旦退散。

市場のなかに、他に布を売ってる店がないか探したけれど、やっぱりお盆休みで選択肢が少なく、品揃え的にもさっきの韓服市場が一番良さそう。意を決して再チャレンジ。

結果、予習していたポジャギという韓国語と、指差しと、英語と、漢字での筆談を交えてなんとか買いたいものを伝えられた。反物からだと、そもそも何メートル(韓国だと、ヤード)頼めば良いか、見当がつかないから、ハギレから選ばせてもらうことに。ハギレといっても、これは帯の部分に使う分なのよ、と教えてもらった(ジェスチャーで、多分そう言ってた)

まとめて少し割引してくれて、3万ウォン分(3千円くらい)お買い上げ。すべてシルク。

会計が済んで、よくしてくれたお店のおばちゃんと記念撮影していたら、お会計あたりから参加していたおじちゃんに、市場の奥の方に招かれる。あら、便乗してなにか売りつけられるかしら、と思ったけど、ほんとに少ししか残ってない端切れを、破格で譲ってくれるとのことだった。正直、前のおばちゃんと比べると!わたしとセンスが合わないみたいで、あまりときめく布を出してきてくれないのがもどかしかったけど、、まあ、なんか親切にしてくれたし、いくらあっても困らないか、と、紫の絹布を薄いのと濃いのの2種類買った。

あとは本屋さんでポジャギの本を買えたら完璧だったけど、全然本屋さんが見つからなくて、最後の最後に駆け込んだ空港のロッテモールの本屋さんでは、お目当ての本が品切れだった。まあ、本は日本語でもいろいろ出ているようなので、帰ってから探してみよう。とにかく、お値打ち価格で綺麗な色のシルクをたくさん買えたのが嬉しい!

日本に帰国して、早速少し縫ってみている。三つ巻きかがり縫いという縫い方で、2枚の布の縫い代を合わせてかがり縫いした後に、縫い代の布端を中に織り込んで、もう一辺もかがり縫いするというもの。一針一針糸を引かないといけないので、とても手間がかかる。おそらく、もっと分厚いモシ(苧麻)を使うときの縫い方なんだと思う。シルクだから、薄いし、ぐし縫いでも良いのかもしれないけど、せっかくなのでこのやり方で仕立てたい。

本当は、白い布も欲しかったんだけど、今回は良いものに出会えなかったので、次韓国に行く際は、白の、麻の布を反物で。韓国、近いし安いし、突然決めても行けるから、また行きたい。

2日目の観光の写真はまだ残っているので、気が向いたら記事にします。とりあえずポジャギ のことが書けたから満足です。お付き合いいただきありがとうございました。

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