家族や友人と過ごす、フィンランドでのクリスマス&新年

家族や友人と過ごす、フィンランドでのクリスマス&新年

1年半ぶりのフィンランドでクリスマス&年越しを過ごす2週間。ゆっくりしてきました。

フィンランドのクリスマスは、日本のお正月みたい。

家族が集まる時間。ごちそう。

プレゼント(日本だと、お年玉かな)。

大人10人がお互いに準備したプレゼント。子どもがいたころより多いんじゃないか、と笑いました。

25日が過ぎてもすぐにクリスマスツリーなどを片付けてお正月モードにはいる訳でもなく、1月6日のLoppiainenという祝日までがクリスマスです。これも、どんと祭や鏡開きなどの習慣がある日本のお正月と似ているなあと思いました。

今回の発見

1年半ぶりのフィンランド。前回は夏でしたので、冬に行くのはもっと久しぶり。留学していた土地だけど、こんな感じだったっけ、ああそうだった。でもまだまだ発見があるし、新鮮な目で改めて見ることができました。

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今回初めて知ったこと。 空港からの電車で、降りる時に車椅子ボタンを押すと、ホームとの隙間を埋める板が電車から出てくる。(子どもがボタン押してて発見) 段差はまだあるけど隙間は解消。これだと駅員さんがいちいちスロープの板持って来なくてもいいね。 #フィンランド

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ヘルシンキの中央図書館、Oodiが天国。 ボードゲームの貸し出しあり。 ゲームルームあり。 ファブスペース、ミシンもあり。 防音のスタジオ、会議室も、カフェも! 近くに住んでたら確実に毎日来る 東京ではありえない空間の使い方。ぱらっとしてる。

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日本にはある?ってフィンランドで聞かれたものその1 Verkkopaita、ネット状のシャツ。ないよね。。TMレボリューション? 汗が乾きやすいからシャツの下に着ると良いとか。 https://t.co/x3ILe3OfcA

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日本にはある?とフィンランドで聞かれたものその2 今のカレンダーとは違う暦。 日本でも旧暦とか、和暦とかありますね。収穫の時期がいつか、とか、フィンランドにも別の暦があったみたい。 Vuodenkierto – Taivaannaula https://t.co/5SAnaD6m0R

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水入れて焼くだけのパン、美味しかった。お昼はこれにスモークサーモン乗せて、サーモンスープと。 (サーモン食べ過ぎでは?) Tuoppi 420g Saaristolaisleipä | Laihian Mallas https://t.co/O5i9d2YXuy

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義両親と3人で海街ダイアリーみてる不思議な夜。こういう映画もフィンランドのテレビでやってるんだね。 日本語だからずっと字幕見てなくて良いし編み物捗りました。 23時前だけど、みんな眠くなってきたので途中まで。

今写真を見返したら、これは!と思った発見写真がまだいくつもあったけど、記事が長くなってしまうので今回はここまで。

考えたこと

久しぶりの友達に会ってお互いの近況を報告し合う。わたしはこの1年半で結婚したり、引っ越したり、会社は変わらないけど、itoshigotoの話とかも。

友達は新しいキャリアを歩もうとしていたり、子どもが大きくなってたり、家族がまた一人増えて、お家を買ってたり。親戚の大叔母さんは、ここ数年で急に具合が悪くなってしまって、介護施設に入所していた。話しかけても反応がない、寝たきり状態。

生まれて数年の赤ちゃんから、働きながらその子を育てるカップルから、施設で暮らすお年寄りまで、いろんな世代の友達、家族に立て続けに会って、私たち夫婦も自分たちの人生を考えるような時間をもらいました。

ちょうど2019年が終わり、2020年が始まるタイミング。振り返る間もないまま年を越してしまいましたが、年始のお祝いが落ち着いた夜、ノートを開いて振り返りと新しい年のことを考える。

日本を出て、フィンランドで暮らす日本人の友人たちの様子をみて、自分がこの国で暮らすなら、何を生業として生きるんだろうなあということも考えました。今の自分がフィンランドに来て、何ができるだろうか。2020年は、そういう可能性を含めた先のことを見据えて資産を蓄える年にしたいな。itoshigotoはライフワークなので、どこにいても続くことだし、続けられる土台づくりと、今だからできることをよく考えて毎日を過ごしたい。

Make the most of your Superpower for Good

Make the most of your Superpower for Good

仕事終わりに本屋で見つけて手に取った本、「情報生産者になる」(上野千鶴子著)。

論文の書き方、研究の進め方がまとめられていて、きちんと大学でそういうことを身につけてこなかったコンプレックスから読んでみた。まだ途中なのだけど、「わたしの問題をわたしが解く」というアイディアがとてもしっくりと来て、自分の中で「学問」というものの異物感が薄くなった。

わたしにとっての「ビジネス」は、研究者(の一部かもしれないが)にとっての「学問」で、わたしにとっての自分が取り組む「事業領域」は、研究者の「研究テーマ」である。なんだそんな当たり前のことを、、と皆さんお思いかもしれないが、わたしにとっては大きな発見だったので、いてもたってもいられなく、まずは手書きメモにて。

ちなみに、わたしにとってのビジネスは、我が妹にとってのデザインだったのだ、ということには2年前、妹の卒展を観に行って気づいていた。ビジネスとアート、デザインって、近いものなんだなあ、、というのがその時の発見だったわけだが、今夜はそれがまたちっぽけになるほどの、ひらめきが走った夜だった。

わたしは課題解決の方法、手段に興味がある。その手段として、自分があたりまえだと思っていたのはビジネス、商いだった。けれど、そうじゃない人もいる。それぞれが生まれ持ったものや育った環境なのか、それぞれ持っているSuperpowerを使って、社会を良くしようと生きている人がたくさんいるんだ、ということに気づいて、嬉しくなった。

同時に、疑問もむくむく。みんな、それぞれ、なぜその手段が当たり前もしくは最善だと思っているのか?どの手段も、どんな課題の解決にも繋げられるものなのか?課題と手段の組み合わせに相性があるとするならば、何がそれを決めるのか?一つの課題に対して、あらゆるアプローチをしていくと打ち出し、行動している組織はあるか?例えばわたしが、今いる場所で、先陣切ってそのような動きを起こすことはできるのか?

今はビジネスを課題解決の手段として使えるようにとIT企業で働き特訓しているわけだけど、手段がいろいろあると気づいたからには、課題解決のための学問にも興味が湧いてくるし、問題提起のためのアートにも興味が湧く。昔から、うまく行っているムーブメントの事例を読んだり、自分もそんなことができるようになりたいと思ってきた自分の関心ごとがまた一つ見つかってしまった。

[11/14追記]

ちなみに、この記事のタイトル「Make the most of your Superpower for Good」は、それぞれの特技を活かして社会の役に立てることが一番だなと思って思いついたフレーズ。「for Good」という言葉は、「良いことのために」というイメージで使っていたが、調べてみると「永遠に」という意味で使われることが多いらしい。最近では「Tech for Good」とかのように、良いことのためにという意味もあるみたいだが、もともとはpermanentlyの意味。

自分の得意を活かして一生を過ごす。自分の得意を良いことのために活かす。図らずも、両方の意味を込められたんじゃないかと思って気に入っている。

ゆるやかな起業

ゆるやかな起業

会社の元先輩のnoteを読んで。

公務員をやりながら「#起業しろ」と思う、たった一つの理由

なにかを始める時、「背水の陣で」とか「退路を絶って」とか言うとかっこいいし本気度が高いような印象を受けるけれど、それは必須ではないよなあとつくづく思う。新しい挑戦が軌道に乗るまで、安定した選択肢を持ち続けたっていいと思う。ゆるやかな起業、とでも言おうか。

副業解禁とか2枚目の名刺とか、もともと欲張りでどっちもやりたいわたしにはとてもありがたい時代の流れである。前出のnoteによると、昔から二足のわらじをはきながら制作活動をしていた偉人もいっぱいいるみたい。知らなかったなあ。よく昔の人が複数の肩書で呼ばれているのを、いいなあと思って見ていたけれど、最近もまたそれがあたりまえになりつつある流れを感じていて、うれしい。

かくいうわたしも、IT企業勤めをしながら手創り市への出展などしている一人。会社でもこのことは公言している。理解のある会社で、恵まれている環境だなあと思う。最近、サラリーマンとしての仕事と、itoshigotoと、接点も生まれてきていて、ますますうれしい。

わたしもいずれはitoshigotoばっかりやって生活できたら、という夢はあるけれど、サラリーマンとしての仕事も好きだし、まだバランスをとりつつ大事に育てて挑戦していく時期かなと思うので、しばらくこの形でいくつもり。その辺りは、ゆるやかに。数年以内に地元仙台に活動拠点を持ちたいので、そちらの方向にアンテナは張りつつ。

生き方、働き方、キャリアという観点でわたしが理想としているのは、フィンランドで出会った3足のわらじを履く女性です。